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作業員5人放射能汚染・・原子力機構 核燃料の点検中/茨城・大洗 & 納得できぬ 無責任だ・・高浜3号機再稼働に抗議

 作業員5人放射能汚染・・原子力機構 核燃料の点検中/城・大洗

 日本原子力研究開発機構の大洗研究開発センター(茨城県大洗町)で6月6日午前11時15分ごろ、核燃料の点検作業をしていた職員ら5人に放射性物質が付着する事故が発生しました。負傷者はおらず、放射性物質の外部への漏えいもないといいます。

 原子力機構によると、放射性物質を入れている袋が点検作業中に破裂。5人のうち3人は吸引したとみられ、鼻腔(びくう)内に最大24ベクレルの放射性物質の付着が確認されました。原子力機構は同日午後4時25分すぎ、作業をしていた部屋を立ち入り制限区域に設定しました。

 汚染が発生した施設は「燃料研究棟」と呼ばれ、ウランやプルトニウムなどの放射性物質を使った研究が行われていました。

(「しんぶん」赤旗2017年6月7日より転載)


納得できぬ 無責任だ・・高浜3号機再稼働に抗議

抗議の声を上げる人たち=6月6日、福井市

 地元福井で住民ら行動

 関西電力が高浜原発(福井県おおい町)の4号機に続いて3号機も再稼働を強行した6月6日、福井県内の各地で抗議行動が取り組まれ、「高浜原発の再稼働反対」「福島とともに歩もう」と声が上がりました。

 福井市の県庁前には、横断幕やプラカードをかかげた人たちが立ち並んでシュプレヒコールを上げ、一人ひとりが思いを訴えました。

 原子力発電に反対する県民会議の宮下正一事務局長は「電気は足りている。なぜ再稼働なのか、とても納得できない」と力を込めました。

 「いてもたってもいられず来た」という福井市の女性は「使用済み燃料がずっと残るような無責任なことを、なぜ3・11があっても、まだやろうとするのか」と憤りを表しました。

 県庁前で平日昼に欠かさず街頭宣伝を続ける西村明宏さん(73)=福井市=は「命が続く限り頑張る。再稼働する道理がないことは、はっきりしている」と訴えました。

 ほかの参加者も「実効性のない避難計画の状況で動かすなんて本当に許せない」と怒りの声を上げました。

 高浜発電所近辺でも抗議行動が取り組まれ、関電への申し入れが行われました。

 国会前でも

 関西電力高浜原発3号機の再稼働に抗議する緊急集会が6月6日、国会の議員会館前で行われました。約180人が参加、「再稼働反対」「福島を返せ」などと声を上げました。呼びかけは、さようなら原発1000万人アクション実行委員会です。

 3号機は、MOX(ウラン、プルトニウム混合酸化物)燃料を普通の原発(軽水炉)に用いるプルサーマル運転をします。使用済みのMOX燃料の行き場は決まっていません。集会では、問題を先送りにしてプルサーマル運転を推し進める無責任な政治は「変えなくてはいけない」と訴えました。

 江東区から参加した大内麻紀子さん(59)は「福島の事故から学ばないで再稼働を推し進める。本当に信じがたい。弱い立場の人たちをより追い詰める安倍政治は許せない」と語りました。

(「しんぶん」赤旗2017年6月7日より転載)