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高浜原発再稼働ノー・・緊迫 福井住民らデモ

 関西電力高浜原発3、4号機が立地する福井県高浜町で5月7日、再稼働に反対する県内外の住民が集まり、集会やデモ行進、発電所前抗議行動で「高浜原発動かすな」と声を上げました。実行委員会の主催で、原子力発電所に反対する福井県民会議が呼びかけ。会場の町文化会館には福井県内や京都、滋賀、兵庫の各府県などから約400人が参加しました。

 高浜原発3、4号機をめぐっては、安倍政権の再稼働方針のもとで、大阪高裁が3月、運転差し止め仮処分決定を取り消す不当決定を出し、関電が再稼働の準備を進めています。福井県は、西川一誠知事が2015年12月にすでに再稼働に同意したという態度を続けています。しかし、高浜原発では同意後に原子炉緊急停止や大型クレーン倒壊の事故・トラブルが相次ぎました。基準地震動の過小評価や避難計画の不十分さも指摘されています。

 集会では各地からの発言があり、高浜町の東山幸弘さんは「『原発の電気はいらない』というのは圧倒的な世論だ」と訴えました。

 福井原発差し止め訴訟(滋賀)の辻義則原告団長は大阪高裁の「(原発に)絶対的安全性を要求するのは相当でない」との不当決定に対し、「こんな、とんでもない内容に負けてたまるか」と気概を示しました。

 福井県では高浜町を8日出発する県内縦断「リレーデモ」が行われ、12日に福井市に到着します。12市町を行進し、各市町と県、関電、原子力規制庁に申し入れます。

(「しんぶん」赤旗2017年5月9日より転載)