首都圏反原発連合(反原連)は1月17日、首相官邸前抗議行動を行いました。柏崎刈羽原発(新潟県)を再稼働させるとした東京電力の再建計画を認定するなど、原発を推進する安倍晋三政権に、怒りの声が上がりました。1900人(主催者発表)の参加者は「原発いらない」「再稼働反対」とコールしました。
安倍政権が閣議決定しようとしているエネルギー基本計画は、原発を「基盤となる重要なベース電源」として、「2030年代に原発稼働ゼロを可能とする」という前政権の目標を投げ捨てる原発推進宣言です。
首相官邸前には「原発ゼロを撤回するな」「ゼロ政策の後退許さない」などのプラカードやゼッケンも。
東京都江東区の会社員男性(34)は「(再稼働に固執する政府には)ふざけるなといいたい。次の世代のために声をあげていかなければ」と話します。
東京都足立区の会社員男性(46)は「(前政権の)原発ゼロ政策は、まだまだ不十分な内容ですが、それさえ捨てて原発推進にかえるなんて、事故から何も教訓をえていない愚策です」と語りました。
実家が福島県郡山市という埼玉県蕨市の女性(56)は「原発事故で緑豊かな福島が汚されてしまった。これ以上、同じ過ちを繰り返してはいけない」と語りました。
日本弁護士連合会前会長の宇都宮けんじ氏や、日本共産党の吉良よし子参院議員もスピーチしました。吉良議員は、「いまががんばりどき。声をあげ続けて原発をなくそう」と訴えました。