東京電力福島第1原発事故で避難区域から避難をしている人に対する住宅の無償提供が打ち切られた3月31日、衆院第2議員会館前で緊急抗議集会が行われました。福島から自主避難をした当事者など130人が参加。「福島の声を聞け」「原発避難者を切り捨てるな」と声を上げました。
集会には、福島県郡山市から自主避難をしている2人が駆けつけました。マイクを握り、「自主避難者の住まいを奪うな」と訴えました。
家族で静岡県に避難している長谷川克己さんは、「6年前、故郷を離れるという苦渋の決断をした。事故の責任は国と東電にあるはずです。打ち切りに抗議します。政府は、国民一人ひとりに向き合ってほしい」
神奈川県に避難している松本徳子さんは、「私たちは避難したくてしているわけではありません。故郷で生活を続けたかった。国は避難者を守ってください」と訴えました。
主催は、さようなら原発1000万人アクションです。あいさつした井上年弘さんは、「こんな重大な問題を、政府と東電が一方的に決めたことは許せない。これからも声を上げ続けよう」と呼びかけました。
(「しんぶん赤旗」平成29年4月1日(土)より転載)