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県民は再稼働望まない・・川内原発が臨界 市民が終日抗議 & 川内2号機 27日に発電

「再稼働反対」と抗議する人々=2月24日、鹿児島県薩摩川内市の川内原発ゲート前

 定期検査で約2ヵ月運転を停止していた九州電力川内(せんだい)原発(鹿児島県薩摩川内市)2号機が2月23日夜、再稼働され、24日午前10時に臨界に達しました。

 同原発のゲート前では、24日早朝から、再稼働に反対する市民グルーブ「ストップ川内原発!3・11鹿児島実行委員会」が抗議行動に取り組み、「ふるさと守れ」「危険な原発いりません」とシュプレヒコールを上げました。

 県内外から約40人が参加しリレートーク。向原祥隆事務局長は基調報告で「九電と、再

稼働を容認した三反園訓知事に強く抗議する」とのべ、「知事は公約に基づき原発停止を九電に求めるべきだ。日々、私たちの安全が脅かされている。県民は再稼働を望んでいない」と訴えました。

 再稼働に反対して東京から薩摩川内市に移住した江田忠雄さん(78)は「原発は、安全に生きる権利を保障した日本国憲法に真っ向から反するもの。原発とは共存できない。即時停止を」と語りました。

 日本共産党の井上勝博市議は「いまだに多くの福島県民の生活と故郷が奪われたまま。原発事故は人の生きる力も奪うものだと実感した。原発再稼働を推し進める安倍政権を少数に追い込み、政治を変えよう。次期総選挙での野党共闘実現に力を尽くす」と訴えました。衆院小選挙区の祝迫みつはる2区候補も参加しました。

 抗議行動は夕方まで続けられました。

(「しんぶん」赤旗2017年2月26日より転載)


 川内2号機 27日に発電          

 九州電力は2月23日夜、定期検査で停止中の川内原発2号機(出力89万キロワット、鹿児島県薩摩川内市)の原子炉を起動し、運転を再開しました。27日に発電を始め、3月24日に検査を終え、営業運転に移行する予定。

 川内原発をめぐっては、昨年の熊本地震の影響を調べる特別点検も定期検査と並行して実施。特別点検も近く終了し、3月上旬に鹿児島県に結果を報告する見込みといいます。

(「しんぶん」赤旗2017年2月26日より転載)