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高浜クレーン倒れる・・強風原因か 核燃料建屋など損傷

関西電力高浜原発2号機の燃料取り扱い建屋にもたれ掛かる大型クレーン。後方は2号機の原子炉格納容器=1月21日午前、福井県高浜町

 1月20日午後9時50分ごろ、関西電力高浜原発(福井県高浜町)構内で安全対策工事に使う大型クレーンが倒れ、2号機の中央制御室などがある原子炉補助建屋と、使用済み核燃料を保管する燃料取り扱い建屋にもたれ掛かりました。関電によると、両建屋で屋上のへり部分がそれぞれ1ヵ所破損しましたが、敷地内や周辺の放射線量に異常はなく、けが人はいませんでした。

 関電が燃料建屋を内部から確認したところ、天井からの落下物はなく、保管中の2号機の核燃料259本への影響はないといいます。

 当時は暴風警報が出ており、地上81メートルの地点で秒速約14メートルの風が吹いていました。クレーンによる作業はしていませんでした。関電は風の影響で倒れた可能性を含め、原因を調べます。

 関電によると、中央制御室にいた運転員が「ドーン」という大きな音を聞き、確認しに行くと、全長約113メートルのクレーンアームが建屋の方に倒れ、中間部分が折れ曲がっていました。クレーンの総重量は約270トン。安定させるため、先端から約5トンの重りをワイヤでつり、地面に固定していました。

 運転開始から40年を超えた高浜原発1、2号機は2016年6月、原子力規制委員会から20年の運転期間延長の認可を受け、再稼働に向けた工事をしています。

 大型クレーンは、重大事故に備え1、2号機の格納容器上部を覆うドーム状の鉄筋コンクリートの屋根を造るため4台が設置され、倒れた1台は昨年12月から使用されていました。

 関電は再発防止策をまとめるまでの間、クレーン作業を中断するとしています。

(「しんぶん」赤旗2017年1月22日より転載)