東京電力は12月17日、福島第1原発の汚染水の放射性物質濃度を下げる処理設備「ALPS」(アルプス)で漏水が見つかったと発表しました。漏えいしたのは配管の弁とみられ、4カ所に上るといいます。
10月には別のALPSでも漏水が確認されました。今回漏水が見つかったALPSは政府が約150億円を投じて製造。東電は原因を調べ、修理します。
東電によると、17日午前10時15分すぎ、協力企業の作業員がALPSのある建屋内で水たまりを発見。周辺を調べたところ、水たまりや水たまりの跡が計4カ所ありました。うち2カ所では、上にある配管の弁の接続部に水がにじんでおり、残りの2カ所でも上に配管の弁が位置していました。
このALPSは処理を停止中。水たまりは建屋内にとどまっており、汚染水の外部への流出はないといいます。16日の点検で水たまりは見つからなかったといい、東電は「1日で漏水が4カ所発生したのかもしれないが、原因は分からない」と話しています。
(「しんぶん赤旗」2016年12月18日より転載)