日本共産党嶺南地区委員会 > しんぶん赤旗 > 汚染水の発生量急増・・福島第1 8月の台風が影響

汚染水の発生量急増・・福島第1 8月の台風が影響

 東京電力福島第1原発では8月に相次いで接近した台風7、9、10号による大雨の影響で、放射能汚染水の発生量が急増したことが分かりました。東電が9月5日の記者会見で明らかにしました。8月25〜31日の汚染水の発生量は1日あたり平均約849トン。高濃度の汚染水がたまっている建屋への地下水流入量が同的422トンへ護岸の井戸からくみ上げた地下水を除染できず建屋に移送した量が同的427トンでした。

 台風の影響を受ける前の8月の汚染水発生量は同的300トン前後で、3倍近く増加したことになりました。東電は「一時的」と説明していますが、地下水位が上昇したため汚染水発生量の増加は、しばらく続くとみられます。

 東電は、汚染水対策として1〜4号機周囲の地盤を凍らせる「凍土壁」(陸側水壁)の効果について、護岸の井戸からの地下水くみ上げ量を同約70〜100トンに減少する目標を掲げています。その際、くみ上げ量は、平均降水量を前提にしているため、台風による大雨の影響を除いて評価するといいます。

(「しんぶん赤旗」2016年9月7日より転載)