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もんじゅまたトラブル・・冷凍機から白煙を確認 & 伊方原発、12日再稼働・・四電が発表

もんじゅまたトラブル・・冷凍機から白煙を確認

 日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で火災報知器が鳴り、1次系ポンプのモーターなどを冷却するための冷凍機が停止するトラブルがあったことが、5日までに分かりました。

 原子力機構によると、3日午前0時48分、冷凍機が設置されている部屋で火災報知器が鳴り、運転員が現場で白煙を確認。同1時50分ごろ、当直長が現場を確認したところ煙はなくなっており、通報で直後に到着した地元消防も原因が特定できませんでした。同2時28分、警報が鳴り、冷凍機が自動停止。冷凍機から白煙も確認されました。

 機構は、白煙の出た冷凍機の電源を遮断し、予備の冷凍機に切り替え、ポンプの運転は継続しました。

 機構は、消防が「非火災」と判断したことや3機ある冷凍機のうち2機で冷却できることから、原子力規制委員会への法令報告には該当しないとし、報道など一般向けの広報もしていませんでした。

 もんじゅでは3日にも、使用済み燃料プールの水質悪化で警報が鳴ったにもかかわらず約半年間、改善されずにいたことから、規制委から保安規定違反とされました。

(「しんぶん赤旗」2106年8月5日付けより転載)


 伊方原発、12日再稼働・・四国電力が発表

 四国電力は8月5日、伊方原発3号機(愛媛県伊方町)を12日に起動し、再稼働させると発表しました。2011年4月の定期検査以来、約5年3カ月停止しています。新規制基準に基づく再稼働は、九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)、関西電力高浜原発3、4号機(福井県)に続く5基目。高浜3、4号機は大津地裁の仮処分決定で停止しています。

 四国電によると、核分裂反応が安定して続く「臨界」は13日、発送電開始は15日の見通し。22日にフル出力となり、9月上旬の営業運転移行を目指すとしています。

 伊方3号機は出力89万キロワットの加圧水型軽水炉で、使用済み核燃料を再処理したウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料を使ったプルサーマル発電をします。

 当初は再稼働を7月26日ごろとしていましたが、ポンプ設備に不具合があり、8月にずれ込みました。

(「しんぶん赤旗」2106年8月5日付けより転載)