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水質悪化の警報 半年対応取らず・・もんじゅ

 日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」で昨年(2015年)11月、使用済み燃料プールの水質悪化の警報が出ていたのに、今年4月までの約半年間、適切な対応を取っていなかったことが8月3日、わかりました。プールの浄化フイルターに必要な樹脂も充填(じゅうてん)していませんでした。原子力規制委員会が同日の定例会合で、保安検査の結果として報告しました。

 規制委の田中俊一委員長は、「安全文化が欠如している証拠。どう言っていいかわからないくらいの深刻な問題を示している」と述べました。

 規制委によると、昨年11月19日未明、プールの水質悪化を知らせる警報が鳴りましたが、責任者への連絡など組織として対応せず、その後も担当課レベルでの水質浄化などにととめました。12月にはもんじゅ所長も把握していましたが、正式に「不適合事象」として対応したのは、今年4月に入ってからでした。

 浄化フイルターは2008年以降、樹脂を入れないまま運用しており、浄化能力を持っていませんでした。

 規制委は昨年11月、馳浩文部科学相対し、原子力機構に代わるもんじゅの運営主体を選定するよう勧告し、文科省が検討を進めています。

(「しんぶん赤旗」2016年8月4日より転載)