関電 仮処分の執行停止を申立・・高浜3、4号機で大阪高裁
関西電力は7月26日、大津地裁が出した高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の運転差し止め仮処分決定を不服として、大阪高裁に仮処分の執行停止を申し立てました。
関電は14日、「安全性の説明は尽くされている」などとして、仮処分の取り消しを求め、大阪高裁に保全抗告を申し立てています。
大津地裁は3月、「安全性の説明が不十分」として、運転差し止めの仮処分決定を出しました。関電は執行停止と異議を申し立てましたが、仮処分決定と同じ裁判長が6月に執行停止の申し立てを却下。7月12日に異議も退けました。
(「しんぶん赤旗」2016年7月27日より転載)
松山地裁も審尋を開始・・伊方差し止め申請
伊方原発3号機(愛媛県伊方町)は大地震で事故を起こす恐れがあるとして、愛媛県民12人が四国電力を相手に再稼働差し止めを求めた仮処分申請の第1回審尋が7月26日、松山地裁(久保井恵子裁判長)でありました。四電は「安全性を十分確保している」と主張し、却下を求めました。
3号機をめぐっては、周辺住民らが広島、大分両地裁で再嫁働差し止めの仮処分を申請、審尋が行われています。
この日の審尋終了後、松山市内で記者会見した原告側の河合弘之弁護士は「三つの地裁で仮処分が続いている画期的な状態。日本全国の電力会社にとって脅威になる」と強調しました。
次回審尋は9月14日で、その後11月2日までに計3回を予定しています。
3号機は7月26日にも両稼働を予定していましたが、1次冷却水循環ポンプで16日にトラブルが見つかり、部品交換のため8月以降となる見通しです。
(「しんぶん赤旗」2016年7月27日より転載)