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「もんじゅ」機器点検漏れ・・警告表示を約3カ月間放置

(写真)日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」=福井県敦賀市
(写真)日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」=福井県敦賀市

 大量の点検漏れなどが相次ぎ、運営主体のあり方などが問われている日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で今年3月末までに点検を実施する計画だった機器で、警告表示を約3カ月間放置して、期間内に点検していなかったことが7月22日までに分かりました。

 同機構によると、点検漏れが起きたのは、原子炉の冷却材に用いるナトリウムが流れている1次系の温度を管理する制御盤「1次補助系余熱制御盤」。同機構は今年の3月末までに点検する計画で、保守管理システムには、2月末ごろから点検が実施されていないことを警告する表示がされていました。

 しかし、担当者がこれを放置。5月27日になって点検が行われていないことが判明したといいます。機構によると、この機器の点検に必要な一部系統のナトリウムを排出し、5月31日に点検を完了しました。

 機構は、点検期限が5月末だったため末点検機器には当たらないとしていますが、是正措置や再発防止策を検討中としています。

 もんじゅは1995年のナトリウム漏れ事故の後、2010年5月に運転を再開しましたが、同8月の機器の落下事故で停止中です。12年11月には、約1万点の機器の点検漏れが発覚し、原子力規制委員会から事実上の運転停止命令を受けています。

 その後も、保安規定違反などが続き、規制委は昨年11月、馳浩文部科学相に対し、原子力機構がもんじゅを安全に運転する資質がないとして、同機構に代わる運営主体を選定するよう勧告。文科省が検討を進めています。

(「しんぶん赤旗」2016年7月23日より転載)