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福島・富岡町 帰町へ準備宿泊・・来月実施の意向/政府側

 政府は7月22日、東京電力福島第1原発事故の影響で全町避難している福島県富岡町について、帰還困難区域を除き、帰町に向けた準備宿泊を8月21日から来年以降の避難指示解除まで実施したい意向を示しました。今後、住民との町政懇談会などを経て決定します。

 22日開かれた町の全員協議会に、国の原子力災害現地対策本部の後藤収副本部長らが出席。政府側は、復興への取り組みの進捗(しんちょく)状況を踏まえ、準備宿泊が可能との考えを示しました。議員からは放射線不安への対応や生活インフラの整備を求める声などが上がりましたが、大きな反対はありませんでした。

 今回の準備宿泊の対象は、3860世帯9679人(6月14日現在)で、全住民の約7割に当たります。宅地周りの除染は3月末時点で一巡し、平均空間放射線量は、毎時0・71マイクロシーベルトと除染前と比べ約6割低下しました。

(「しんぶん赤旗」2016年7月23日より転載)