関西電力は7月14日、高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の運転差し止め仮処分の異議を退けた大津地裁決定を不服として、大阪高裁に保全抗告を申し立てました。近く執行停止も申し立てるといいます。
大津地裁は3月、「安全性が不十分」などとして、運転差し止めの仮処分決定を出しました。関電は執行停止と異議を申し立てましたが、仮処分決定と同じ裁判長が執行停止の申し立てを6月に却下し、異議も今月12日に退けました。
差し止めを申し立てた住民側代表の辻義則さん(69)=滋賀県長浜市=は「大津地裁の決定は重く、関電は真摯に耳を傾けるべきで残念だ。世論に背く関電の姿勢には怒りも感じる」と批判。井戸謙一・弁護団長は「予定通り。大阪高裁に私たちの主張を理解してもらえるよう、努力するのみだ」と話しました。
(「しんぶん赤旗」2016年7月15日より転載)