東京都知事選(31日投票)に自民、公明両党などの推薦で立候補した元総務相の増田寛也氏(64)が、東京電力ホールディングスの社外取締役を8日付で、辞任していたことがわかりました。発表は知事選告示前日の7月13日。
増田氏は、13日の日本記者クラブでの合同記者会見で、原発について「安全性が確認された原発を動かす政策は認めていくべきだ」と再稼働容認の姿勢を明らかにしています。
増田氏は建設省(現国土交通省)の官僚を経て、岩手県知事を3期務めた後、2007年8月から08年9月まで安倍改造内閣、福田内閣、福田改造内閣で、それぞれ総務相を務め、14年6月、東電の社外取締役に就任しました。
ことし6月の株主総会で社外取締役に再任され、取締役候補者を選ぶ「指名委員会」の委員長にも就きました。
同株主総会に提出された「平成27年度報告書」によると、増田氏は「取締役会には30回中29回出席し、指名委員会には9回中9回出席し、必要に応じて、主に行政に携わった経験と見識等を生かして発言を行っております」と“精勤”ぶりが紹介されています。
「社外取締役6名に対する報酬等の額は6200万円」とあります。
総会資料によると、増田氏は東電株を1902株所有しています。
(「しんぶん赤旗」2016年7月15日より転載)