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伊方の「再稼働」採決・・愛媛県議会、共産党など反対

 四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の再稼働について、愛媛県議会は10月9日の本会議で、再稼働を求める決議案を採決し、日本共産党、社民党、民主党など7人が反対しましたが、自民党、愛媛維新の会、公明党など39人の賛成多数で可決されました。

 再稼働には伊方町と県の同意が必要とされます。日本共産党の議員がいない伊方町議会は6日に再稼働賛成の陳情を全会一致で採択しており、今後は中村時広知事と山下和彦町長の判断が焦点になります。

 中村知事は9日の本会議後、記者団に「(県議会としての)方向性が明確になったが、全ての条件がそろってから判断する」と述べました。

 伊方原発では11月上旬に国の原子力総合防災訓練が行われ、住民の避難計画の実効性などが検証されます。

 

チェック機能を果たしていない

 日本共産党の田中克彦県議は「誰も『安全』とは言えず、避難計画の実効性も確認されていない。世論調査でも多くの県民が再稼働に反対しているにもかかわらず、再稼働に反対する多くの請願は不採択にして、閉会目前に知事の再稼働への同意ができるよう採択を事実上強行したことは、議会のチェック機能をまったく果たしていない」と話しています。

(「しんぶん赤旗」2015年10月10日より転載)