自民党の吉野正芳・原子力規制に関するプロジェクトチーム座長らが8月25日、原子力規制委員会の田中俊一委員長と面談し、規制委の組織や審査などについての提言の実行を求めました。
自民党は、原子力規制委員会設置法付則5条に、組織について法施行後3年以内に見直すとあるとして、施行3年を前に提言をまとめたとしています。
提言は、規制委について「独立性にこだわるあまり孤立に陥っているのではないか」などの指摘も各方面から寄せられているとして、電力会社などとの「コミュニケーションを深めること」を求めています。
また、新規制基準の審査を通じて得られた経験などにもとづいた基準の考え方などを「文書化し、明確に示していくこと」などと、再稼働へ向けた審査の効率化・迅速化をはかりたいねらいもみえます。
有識者の活用についても、「いささかの政治的疑念も生じさせることなく」などとして、有識者の人選についても注文をつけています。
自民党内にはこれまでも、規制委での活断層評価にかかわり、学会推薦の有識者で構成されたメンバーの交代などを求める意見が強くありました。
(「しんぶん赤旗」2015年8月26日より転載)