首都圏反原発連合(反原連)は8月21日、原発に反対する首相官邸前抗議行動を行いました。再稼働を強行した川内原発1号機の復水器にトラブルが発生し、桜島では小規模な噴火が起こるなど、原発の危険性があらわになっています。2500人(主催者発表)の参加者は「川内止めろ 安倍(首相)もやめろ」などとコールしました。
東京都西東京市の女性(67)は「福島の事故で放射能のおそろしさが身にしみました。桜島がいつ噴火するかも分からないのに、川内原発が安全だと誰がいえるのか。絶対に止めなければいけない」。
佐賀県江北町から夜行バスで来たという男性(78)は「玄海原発から40キロ圏内に自宅があるので、何かあれば今の生活を奪われてしまう。こんな恐ろしいものに頼る道を止めたい」と話しました。
千葉市の男性(61)は「原発という古い技術にしがみついていないで、環境にやさしい新エネルギーにかじを切ってもらいたい。どうして安倍首相はエネルギー先進国への道を切り捨てるのかわからない」と憤ります。
東京都武蔵野市の男性(66)は「福島原発事故で賠償や放射性廃棄物の処理などのコストがかかり、割に合わないことがはっきりしました。もう原発をやめるしかない」と語りました。
倉林参院議員が参加しスピーチ
日本共産党の倉林明子参院議員は21日、首相官邸前抗議行動に参加して、国会正門前でスピーチしました。
川内原発で起こった配管トラブルにふれ、「原発は危ないんです。原発の再稼働は絶対に許さないの声、ただちに止めよの声をみなさんと一緒にあげていきたい。これからのエネルギーをどうするのかを決めるのは国民だということを示すときではないでしょうか」と訴えました。
(「しんぶん赤旗」2015年8月22日より転載)