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風力発電伸びる米国・・前年比8%増 エネルギー省市場報告/雇用増や電気代減に貢献

 【ワシントン=島田峰隆】米エネルギー省によると、2014年の米国の風力発電容量は6590万キロワットとなり、前年比で8%増えました。風力発電の拡大は、国内の雇用増や電気代引き下げに貢献しています。

 エネルギー省が8月10日に発表した2014年版「風力発電技術市場報告」によると、14年の風力発電容量は1750万を超える世帯をまかなえる規模です。米国では2000年代後半から風力発電が拡大し、累計設備容量では中国に次いで世界2位になっています。

 風力発電に関連する開発、製造、輸送などの雇用は、13年末に5万500人でしたが14年末には7万3千人に増えました。

 事業体や企業が風力発電会社から長期契約を結んで電気を購入する場合の価格は、技術革新の結果、14年には1キロワット時当たり2・35セント(約2・92円)にまで下がっています。

 エネルギー省のモニズ長官は10日、「コスト減と技術革新の継続で、風力発電は家庭や企業にとってクリーンで再生可能な、信頼できるエネルギー源になっている。投資の継続とぶれない政策を通じて、風力発電は雇用増とクリーンなエネルギーの未来へ主要な役割を果たすだろう」と述べました。

 風力発電は南部テキサス州で最も普及しています。このほかは西部や中西部が中心ですが、今年7月には北東部ロードアイランド州で北米初の海上風力発電所の建設が始まりました。オバマ大統領が8月3日に発表した温暖化対策は、再生可能エネルギーが全体に占める割合を30年までに28%に引き上げるとしています。

(「しんぶん赤旗」2015年8月15日より転載)

 

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