首都圏反原発連合(反原連)は2月13日、原発に反対する首相官邸前抗議行動を行いました。川内原発に続き、高浜原発についても原子力規制委員会が再稼働の前提となる審査書を決定。安倍首相は施政方針演説で「再稼働を進める」と表明しました。1400人(主催者発表)の参加者は、冷たい風が吹くなか、「高浜原発 再稼働反対」などと訴えました。
川崎市から抗議行動に駆けつけた男性(67)は、「高浜原発の再稼働は絶対に反対です。安倍政権は、次つぎと各地の原発再稼働を狙っていますが、国民の願いは真逆です。こんなときこそ多くの人が怒っていることを首相に見せないといけない」といいます。
東京都荒川区の男性(65)は、「原発に反対する人たちの意見を聞かず、再稼働に突き進む安倍首相の姿勢は、ある意味、戦前の日本軍国主義を思わせ、怖い。あきらめないで声をあげ続け、政治を変えていくしかない」と話しました。
「こんなにも危険な原発を動かす理由なんてどこにもありません」と話すのは同大田区に住む会社員の男性(55)です。「孫や子どもたちの将来を考えると心配です。必ず私たちの世代で原発ゼロを実現しないといけない」と語りました。
小金井市の男性(34)は、「人の命や自然より経済が優先されている。原発再稼働は絶対にダメです」と話しました。
宮本徹・本村・吉良各氏コール
日本共産党の宮本徹、本村伸子両衆院議員と吉良よし子参院議員は13日、原発の再稼働に反対する首相官邸前抗議行動に参加し、国会正門前でスピーチしました。
安倍晋三首相が12日に国会でのべた施政方針演説について宮本氏は「原発の依存度を下げると言いながら再稼働をねらっている。でたらめだ」と批判。
本村氏は、原子力規制委員会が正式決定した関西電力高浜原発3、4号機の審査書について「国民は合格を出していない」とのべました。
吉良氏は「“再稼働宣言”は許せない。一方で福島の事業者は補償が打ち切られようとしている。福島を忘れてはいけない」と指摘しました。
(「しんぶん赤旗」2015年2月14日より転載)