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女川原発 点検記録不備4188件・・東北電 存在しない部位も「済み」

 東北電力は4日、東日本大震災で被災した女川原発(宮城県女川町、石巻市)2号機の設備点検で、点検記録の不備が4188件あったと発表しました。

 同2号機の点検記録をめぐっては、原子力規制委員会が昨年10月末、管理が不適切だったと指摘。同12月には管理体制の改善を指導され、東北電は全ての点検記録を再確認していました。

 東北電力によると、存在しない部位の検査をチェック済みとしたケースが207件、ボルトとナットが緩んでいるなど問題があったにもかかわらず「機能上問題なし」として次の検査工程に進んだケースが23件ありました。

 機器の外観点検で基礎コンクリート部のひび割れを確認したものの、点検結果を「異常なし」と記載していたケースもありました。設備の機器番号を訂正した際に訂正日と理由を書き忘れるなどのミスは2161件ありました。

 渡部孝男常務は記者会見で、「地域の住民に迷惑をかけ、大変申し訳ない」と謝罪しました。

 東北電は女川2号機について、再稼働の前提となる新規制基準への適合性審査を受けています。

再稼働など言語道断だ

 日本共産党・高野博女川町議の話 福島の事故をすぐ目の前で見ていながらこのようなずさんな管理など、考えられません。ましてや女川原発は2号機の再稼働に向けた申請をしているさなかです。

 経済産業省原子力安全・保安院(規制委員会の前身)時代にも、定期検査のやり方について、最も悪い「C」と評価されていますが、その体質は改善されていません。

 4000件以上の不備など、あってはならないことであり、そのような会社が再稼働を進めるなど言語道断です。

(「しんぶん赤旗」2015年2月6日より転載)

 

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