原発住民運動福井・嶺南センターと原発問題住民運動福井県連絡会は1月23日、野瀬豊・高浜町長に対し、関西電力高浜原発3、4号機(同県高浜町)の再稼働に同意するか判断する前に、住民説明会を開催するよう要請しました。
センター代表委員の北原武道・共産党若狭町議、連絡会幹事の山本富士夫・福井大学名誉教授、日本共産党の、さとう正雄県議、わたなべ孝高浜町議、さるはし巧おおい町議、山本きよこ敦賀市議らが参加しました。
原子力規制委員会が昨年12月、世論を無視して、再稼働の前提となる審査で新規制基準に適合したとする審査書案を了承。再稼働に同意するか判断が迫られる立地自治体の西川一誠知事と野瀬町長は、ともに住民説明会さえ開かない意向です。
北原氏らは、高浜町民と同様、高浜原発から30キロ圏の住民も参加できる説明会の開催を求めました。
野瀬町長は「住民の本音が聞けることにはならない」「広報活動は日々やっている」として否定的な態度を示す一方、「もし国が作ってくれれば、審査内容をわかりやすくまとめたビデオを有線放送で一定期開放す」などと述べました。
北原氏らは「(推進側の)一方的な宣伝になる」と指摘し、大飯原発再稼働のときの住民説明会のように「住民が直接国にものが言えることが大事」だとのべました。避難計画の問題も出され、野瀬町長は「まだまだ不十分だ」と認めました。
(「しんぶん赤旗」2015年1月24日より転載)