首都圏反原発連合(反原連)は1月23日夜、首相官邸前抗議行動を行いました。東京電力が放射能汚染水の年度内処理を断念するなど、福島第1原発では危機的状況が続いているのに、安倍政権は原発の再稼働に突き進んでいます。身を切るような強い風が吹くなか、1300人(主催者発表)の参加者は、「ふるさと 返せ」「川内原発 再稼働反対」などとコールしました。
東京都台東区から参加した男性(48)は「放射能が残る地下水を海洋に放出するなんて、感覚を疑います。事故は4年たっても収束していない。原発の再稼働なんて許せません。声をあげ続けて必ず原発をなくしたい」と話します。
「私には守るべき孫たちがいます」と同千代田区に住む女性(69)はいいます。「目の前の経済ばかり優先してほしくない。命や原発ゼロが大事です。原発にはずっと反対し続けます」
同国分寺市から毎月1回は参加していると語る男性(84)は昨年、フィンランドの放射性廃棄物の最終処分場「オンカロ」を見学に行ったといいます。「実際に見て、地震・火山大国の日本には、このような施設はつくれないと確信しました。すべての原発を廃炉にするまで頑張りたい」と語りました。
吉良議員スピーチ
日本共産党の吉良よし子参院議員は23日、首相官邸前抗議行動に参加し、国会正門前でスピーチしました。
吉良氏は「福島原発の汚染水を海に流すなど許せない。原発ゼロを実現するいちばんの力は国民の世論です。原発をなくすまで、いっしょに声を上げ続けましょう」と訴えました。
(「しんぶん赤旗」2015年1月24日より転載)