東京電力は9月4日、福島第1原発で高濃度汚染水の保管用タンクをつなぐ連結弁から汚染水が漏れたと発表しました。漏れた水はタンク群を囲むせきの内側にとどまっているといいます。
東電によると4日正午すぎ、構内の南西にあるタンク群で、連結弁1カ所から水がしたたり落ちているのが見つかりました。連結弁の設置は約1年前ですが、ひび割れのようなものが確認されました。東電は連結弁付近を袋で覆いました。
漏れた汚染水の放射性物質濃度を測定したところ、セシウム134が1リットル当たり250
0ベクレル、セシウム137が同7300ベクレル検出されました。また、全ベータ(ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質)の濃度は同9800万ベクレルでした。推定漏えい量は約1リットル。
(「しんぶん赤旗」2014年9月6日付けより転載)