関西電力は8月8日、原子力規制委員会で審査中の高浜原発3、4号機(福井県)について、津波の想定高さに計算ミスがあり、防潮堤を2メートルかさ上げする必要が生じたことを明らかにしました。工事には数力月かかるとみられます。
関電によると、原子炉内の冷却水を除熱するため使った海水を海に戻す放水路は、津波の高さを最大4・4メートルと想定していましたが、計算ミスが判明。再計算したところ、同6・2メートルとなりました。排水用ポンプなどを守る防潮堤は高さが海抜6メートルのため、同8メートルにかさ上げするといいます。
海水を取り込む取水路でも、防潮ゲートの高さに余裕を持たせるため、6・5メートルから8・5メートルにかさ上げします。
高浜原発は想定する地震の揺れ(基準地震動)が九州電力川内原発(鹿児島県)に続いて固まっており、再稼働の2番手候補となる可能性があります。
一方、規制委は8日、九電玄海原発3、4号機(佐賀県)の基準地震動を最大620ガルとすることを了承しました。玄海原発も高浜原発と同様、比較的審査が早く進んでいます。
(「しんぶん赤旗」2014年8月9日より転載)