東京電力は8月4日、福島第1原発の2号機タービン建屋から海側に延びる地下トンネル(トレンチ)への氷の投入作業について、現時点でまだ水の流れが止まっていないことを明らかにしました。
氷の投入は、トレンチ内にたまっている高濃度の放射能汚染水を抜き取るために建屋とトレンチの接続部分を凍結して止水する工事が難航しているため。水の流れがあると凍結が進まないとして東電は、7月30日から1日15トン程度の氷の投入を続けています。3日までに、試験投人分を含めて計66トンの氷を投入したものの、これまでにトレンチと建屋を行き来する水は止まっていないといいます。
東電によると、約2時間かけ2トンの氷を投入し1時間あけ、次の2トンを投入する、という作業を繰り返しています。本格投入作業は2週間程度続けるとしています。
(「しんぶん赤旗」2014年8月5日より転載)