川崎市内のバーで7月12日夜、青年31人が集まり、原発とエネルギー問題について学習しました。主催は「原発ゼロ・ユナイテッドユースかわさき」です。
参加者は6チームに分かれて3択クイズで競いました。中心メンバーの1人、丸山健二さん(34)が質問と解説を担当しました。
「アメリカが日本で最初に原発をつくろうとした候補地は?」。正解は「広島県」です。丸山さんが「反核の世論が強い当時、アメリカは原爆が落とされた広島に原発を建設することで、核兵器の平和利用をすすめようとした」と説明すると、参加者から「ひどい」とのつぶやきがもれました。
丸山さんは、原子力発電の仕組みを解説するなかで、横須賀基地の米原子力空母に積まれている原子炉についても触れました。軍事用の原子炉は産業用よりもウランの濃縮度が高く危険だと話すと「やばいね」など驚きの声があがりました。
横浜市鶴見区の女性(22)は「勉強になった。原発問題はそんなに興味がなかったけど、人ごとじゃないんだ、身近に考えなくてはいけないんだと思いました」と話しました。
主催した団体は、原発ゼロを訴える市民団体にかかわる青年が中心となって発足しました。今回の取り組みは、憲法の視点からさまざまな問題を学び合う「オトナの学憲(がっけん)」の第1弾でした。
丸山さんは「今回はバーで行いましたが、場所を限らずいろいろなところで取り組み、若者が気軽に友人と誘い合わせて学習に参加できる場を広げていきたい」と話しています。
(「しんぶん赤旗」2014年7月20日より転載)