原子力規制庁によると、日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で4月30日、非常用ディーゼル発電機から煙が出る事故がありました。配管から燃料の重油が混ざった空気が出たためで、消防が火災ではないことを確認したといいます。
煙が出だのは午後2時23分ごろで、非常用ディーゼル発電機は定例の試験中でした。原因は、発電機を起動する前にシリンダー内のガスを排出するために使用する配管の弁を閉め忘れ、そのまま起動したため、重油が混ざった空気が出たとしています。黒煙が出たため、発電機を停止しました。
もんじゅの保安規定では、3台ある非常用ディーゼル発電機3台のうち2台が稼働可能な状態であることが必要ですが、煙が出たとき、もう1台も点検中だったため、運転上の制限の逸脱と判断されました。