日本共産党嶺南地区委員会 > しんぶん赤旗 > 福島第1・・海水のトリチウム上昇

福島第1・・海水のトリチウム上昇

東京電力は6月24日、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)の港湾付近の海水に含まれる放射性物質の分析結果を発表しました。21日に1~4号機取水口北側で採取した海水に含まれるトリチウム(3重水素)濃度が1リットル当たり1100ベクレルで上昇傾向がみられるとしています。

福島第1原発では、1~4号機のタービン建屋の海側に設置した観測孔で、5月24日に採取した地下水から1リットル当たり50万ベクレルのトリチウムなどが検出され、東電は19日に発表していました。観測孔は一昨年(2011年)4月にタービン建屋の地下などにたまった高濃度放射能汚染水が海へ流出した場所の近くです。

このため、東電は、今回のトリチウムは一昨年4月に地下に残ったものと推定。19日には、海への新たな流出は起こっていないとしていました。
東電の発表によると、取水口北側での海水中トリチウム濃度は4月15日には同110ベクレル、5月13日には同290ベクレル、6月10日には同500ベクレルでした。

尾野昌之原子力立地本部長代理は「まだばらつきの範囲だと考えているが、注意して見ていく」と話しています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です