専門家が検証へ
東京電力福島第1原発事故を受け、福島県が当時18歳以下だった子どもを対象に実施している甲状腺検査で、18人が甲状腺がんと確定したことが分かりました。6月の発表から6人増えました。福島市で同日開かれた「県民健康管理調査」検討委員会で、県が明らかにしました。
県によると、2011年度の検査で2人、12年度に4人が新たに甲状腺がんと確認されました。他に両年度で25人が「疑いがある」とされました。
甲状腺検査の対象は約36万人。これまでに約21万7000人が受診しました。
一方、検討委は、県民の間で甲状腺がんへの不安が高いことを踏まえ、検査や治療に関わっていない第三者の専門家が検査結果を検証する部会を新設する方針を示しました。
検討委の星北斗座長(県医師会常任理事)は「患者の了解を得た上で、あらゆるデータにアクセスできるようにしたい」と述べ、個別の症例についても検証する考えを示しました。