首都圏反原発連合(反原連)は28日、東京電力福島第1原発で大量の汚染水が海に流出した問題で、「超緊急!」の抗議行動を、東京都千代田区の東電本店前でおこないました。ドラムのリズムにあわせた怒りのコールが響きました。
抗議行動は本店前の交差点でおこなわれました。「放射能毒水で海を殺すな」「再稼働やめて汚染水対策」などと書いたプラカードや横断幕を掲げた参加者が、隣接する歩道まであふれました。
参加者はハンドマイクで東電に対し、「海を汚し、緑を汚すのは、最大の人権侵害、生存権侵害です」「こんな状況で柏崎刈羽原発を再稼働しようなんて、本当に異常なことです」などと訴えました。
参加した夫婦=埼玉県草加市=は、昨年7月から首相官邸前抗議行動に通っています。
夫は「人命を奪う原発の再稼働など人間のやることではない。首相がセールスマンとなって輸出を進めるなんて信じられない」と憤ります。妻は「安倍政権は、放射能汚染水が漏れていることが危機的状況だと認識していない。政府は収束宣言を今すぐ撤回し、全面的に責任をもって対応すべきだ」と語りました。
この日の参加者は350人(主催者発表)でした。