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高速増殖炉「もんじゅ」・・「不適合」管理を「誤記」と/規制委報告

原子力規制委員会の4月16日の定例会で、約1万4000件の機器で点検漏れがあった日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」(福井県)で、保全計画の確認作業で不適合管理として取り扱うべきことを誤記として取り扱っていた事例が多数あったことが報告されました。

もんじゅで大量の機器の点検漏れなどが発覚したことから、規制庁は昨年(2013年)5月、原子力機構に対し保守管理体制の再構築などを求め、運転再開の準備を中止するよう命じています。原子力機構は、昨年9、11月に未点検機器の点検結果や保守管理体制の再構築について規制委に報告。また、保安規定変更命令に対し昨年12月に保安規定の補正申請をしましたが、今年3月19日に申請を取り下げています。

規制庁は3月、保安規定の順守状況を確認する保安検査を実施。その結果、点検時期や点検実績など「不適合」とすべきものに対して、「誤記」として担当課長の押印で済ませている事例が数多く見つかりました。確認された修正箇所は、数百に上るといいます。また、同一機器の点検を2チームが担当していますが、一方のチームが点検期限を守っていない事例も多数見つかりました。

規制庁は、このことからもんじゅでの保守管理体制や品質保証体制の再構築や保全計画の見直しが「いまだ途上である」として、今後の保安検査を実施するとしています。

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