東京電力は9月15日、福島第1原発で放射能汚染水の貯蔵タンクを囲むせき内にたまっていた水があふれ出たと発表しました。台風18号接近に伴う大雨で急激に水かさが増したため。東電は「あふれたのは雨水」としていますが、漏出した水に放射性物質が含まれていないか、調べています。
東電によると、せきはコンクリート製で高さ30センチ。同日午後1時10分ごろ、タンクを見回り中の同社社員が、4号機の山側にあるタンク群で水があふれているのを発見しました。
タンクから高濃度汚染水が漏出した際は、せきの排水弁を開けたままにしていたため、汚染水が外部に流出しました。東電はこれを受け、排水弁を閉じましたが、せきの高さが足りないとの指摘も出ていました。