日本共産党嶺南地区委員会 > しんぶん赤旗 > 原発反対 官邸前行動1年半・・一つも再稼働させない

原発反対 官邸前行動1年半・・一つも再稼働させない

「原発再稼働反対、汚染水対策しろ」と抗議行動する人たち=9月27日、首相官邸前
「原発再稼働反対、汚染水対策しろ」と抗議行動する人たち=9月27日、首相官邸前

首都圏反原発連合(反原連)が呼びかける首相官邸前抗議行動が9月27日、73回目を数え、開始から1年半を迎えました。この日、東京電力が原子力規制委員会に柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県柏崎市、刈羽村)の適合性審査を申請。3100人の参加者(主催者発表)は「再稼働反対」と怒りの声をあげました。

東京都大田区から参加した女性(60)は「(柏崎刈羽原発の)再稼働申請なんてとんでもない。原発はすべてやめるべきです。このまますべて止めたままにしてほしい」といいます。

同練馬区から参加した女性(18)は「いくら条件を並べても安全な原発なんてありません。一つも再稼働させないよう声をあげたい」。

四日市市から参加した男性(52)は「放射能汚染水問題もそのままに、とうとう再稼働を申請した東京電力は恥を知れ。企業の暴走を政府がとめないでどうするのか」。

東京都多摩市の男性(75)は、防護服姿で参加。「先日、浪江町に行きました。家の中でも放射線量が高かった。事故が解決しないまま再稼働や輸出なんてよくない」と話しました。

スピーチする(右から)辰巳孝太郎参院議員、吉良よし子参院議員=9月27日、首相官邸前
スピーチする(右から)辰巳孝太郎参院議員、吉良よし子参院議員=9月27日、首相官邸前

吉良、辰巳参院議員参加

この日の抗議行動には日本共産党の吉良よし子、辰巳孝太郎の両参院議員が参加しました。

吉良氏は、「まずは東電の無責任な姿勢をただし、東電を破たん処理して原発利益共同体の責任を明らかにすべきだ。再稼働より、汚染水対策をすべきでしょう」と訴えました。

辰巳氏は、官邸に向かって「安倍首相、大阪からやってきたぞ」とのべ、「再稼働、再稼働ばかりで思考停止のあなたの思考を再稼働させなさい」とスピーチしました。

 

原発もう動かさないで 金曜行動 多彩に

原発再稼働反対、即時原発ゼロを求める金曜日行動が9月27日も各地で行われました。

新潟

新潟市で、「なくそう原発新潟市民ネット」の59回目の行動が新潟駅近くの石宮公園で行われ、市街をデモ行進しました。

泉田裕彦知事が東京電力の柏崎刈羽原発再稼働に向けた適合性審査申請を承認したことで、怒りと抗議あふれる行動となりました。

参加者から「きょう署名活動したら、『知事の言葉を信じてきたのにがっかりした』と言われた。県民への大きな裏切りだと思う。粘り強く頑張っていこう」との発言が出ました。

岐阜

岐阜県中津川市のアピタ前緑地公園で「さよなら原発中津川集会」が開かれ、約30人が原発ゼロの思いを共有しました。

ギターや打楽器などのバンド演奏が盛り上げました。ギターを弾いていた男性(63)は「運動を続け、忘れないことが力になる。一人でも多くの人に共感の輪を広げたい」と語りました。

呼びかけ人の一人、川上省蔵さんは「原発をとめたいというみんなの思いは強い。安倍首相の動きに黙っていてはいけない」と話しました。

静岡

静岡県焼津市旧大井川町では、63回目の「さよなら原発アピールinおおいがわ」が行われました。

中部電力が浜岡原発再稼働申請を表明したことに対し、怒りをこめて廃炉への思いを訴え、コールしました。

小学生のグループが手を振り「子どもを守れ」「原発反対」とコール。買い物帰りの女性は「毎週、頑張っていますね。応援しています」と話し、女子中学生も「原発はいやです」と話しました。

参加した杉田春美さん(61)は「福島原発事故は収束どころか、汚染水が海にもれ続け、対策が示せずにいる。私たちの暮らしを守るため、危険な浜岡原発はなくしてほしい」と述べました。

愛知

名古屋市の関電東海支社前では、「コントロールなんかされてない!」「廃炉になるまであきらめない!」と抗議に集まった人たちが訴えました。市内でのデモ行進にいつも参加している30代の女性は「北海道に住んでいたとき、泊原発廃炉を求める訴訟の原告に加わりました。輸出しようという神経もわからないけど、もうこのまま動かさないでほしい。それまで活動は続けていきたい」と話しています。

長野

長野県飯田市の健和会病院前で「キンキラ行動」がとりくまれました。参加者は「原発なくそう、今すぐなくそう」とコール。「オールジャパンで知恵を出し合い、汚染水止めよう」と声を合わせました。

リレートークで健和会病院職員の近藤健さんが「福島の事故は収束していないし、汚染水ももれている。東京電力に再稼働申請の資格なんてない」と訴えました。

プラカードを持つ参加者に声援を送る高校生の姿もありました。

石川

石川県では、金沢市のJR金沢駅東口広場で63回目の金曜行動が行われ、25人が参加しました。

参加者らは、手作りの「原発事故は終わっていない」「汚染水を止めて」と書いたプラカードを持ち、首都圏反原発連合のリーフレットを配布し、シールアンケートで通行人と対話しました。

「電気が足りなくなるから原発は必要」と話していた高校生のグループが、参加者から原発が全部止まっても電気が足りていることや地震の危険性を説明され、「それなら原発をなくさないといけないですね」と応じる場面もありました。

福井

福井県では、定例の抗議行動が福井市の関西電力地域共生本部前でとりくまれました。原発再稼働反対の一点で集まった参加者は、プラカードを手にアピールしました。

各参加者が発言し、関電大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の運転差し止め請求訴訟の第4回口頭弁論(10月8日、福井地裁)について傍聴を求める訴えや、「10・13NO NUKES DAY」への参加の呼びかけがありました。

参加者は歌をうたい団結を強めました。

富山

富山市では、いらんちゃ☆原発@富山が58回目の行動に取り組みました。15人が原発の賛否を問うシール投票やノーニュークスマガジンの配布をおこないました。

「貼らせてください」と寄ってくる年配の女性や、「いらないに決まっている」という若い男性2人組らが投票し、署名にもすすんで協力する姿もありました。参加者らは最後に「すべての原発ただちになくそう」「志賀原発廃炉」とコールしました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です