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原発を最大限活用する「エネルギー基本計画」改定案を政府が閣議決定したことに抗議する街頭宣伝が20日、福島市で取り組まれました。ふくしま復興共同センターの呼びかけです。
市中心部の福島駅前通りで、「『エネルギー基本計画』の閣議決定に抗議します」「原発の『最大限活用』NO! 再生可能エネルギーの抜本拡大を!」と書かれた横断幕を掲げた参加者たちは、次々にマイクを握って抗議の声を上げ、再生可能エネルギーの抜本的拡大、原発ゼロの日本をと訴えました。
同センターの野木茂雄代表委員(県労連議長)は、福島原発事故を受けて掲げた「(原発の)依存度を低減する」との言葉を削り、新たに「最大限活用」と明記したことに、「事故からまもなく14年を迎える今もなお、原発事故も被害も続く中で暮らす福島県民にとって、到底受け入れることはできません」と怒りを込めました。
日本共産党の小山田友子参院福島選挙区候補は、高校生時の避難生活にふれながら、「本当につらい経験でした。閣議決定に怒りでいっぱいです」と訴えました。
参加者が同センターの抗議声明を掲載したチラシを配ると、多くの市民が目を通していました。
(「しんぶん赤旗」2025年2月21日より転載)