日本原子力研究開発機構は9月30日、大量の点検漏れが見つかった高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で機器の点検を完了したと原子力規制委員会に報告しました。未点検だった機器は7346個で、手続き上問題があったものを含めると、点検の不備は約1万4300個に上ったといいます。
「もんじゅ」では昨年11月、点検間隔の変更手続きを行わず、点検時期を遅らせていたことが発覚。原子力機構が調査を進めた結果、ディーゼル発電機など運転停止中でも作動しなければいけない最重要機器85個も未点検でした。
この問題で規制委は今年5月、「もんじゅ」の運転再開に向けた準備作業を中止するよう原子力機構に命令。原子力機構は今後、機器の保全計画を見直し、再発防止に努めるとしています。