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老朽原発ただちに廃炉/福井 美浜全国集会 県内外から400人

 「老朽原発ただちに廃炉!美浜全国集会」が31日、福井県美浜町保健福祉センターはあとぴあで開かれ、県内外から約400人が結集しました。「老朽原発ただちにとめろ」とデモ行進で声を上げ、関西電力原子力事業本部に申し入れを行いました。老朽原発動かすな!実行委員会の主催。

 参加者らは一斉にプラカードを掲げるとともに、「老朽原発の完全廃炉を勝ち取り、それを突破口に原発のない、人の命と尊厳が大切にされる社会の実現をめざす」とした集会宣言を採択しました。

 運転開始から49~38年を経た関電の美浜原発3号機、高浜原発1~4号機をめぐっては、地元住民らが運転差し止めを求めた3件の仮処分に対し3月、大阪高裁は抗告を棄却(15日)し、福井地裁は申し立てを却下(29日)しました。

 集会では、美浜3号機について福井地裁から不当決定を受けた申立人らが、「老朽原発がある福井でも能登のような地震が起きたら逃げられない。命と暮らしを守れない。即時抗告を決めました」と決意表明。

 井戸謙一弁護団長は老朽原発の危険性を「劣化の管理はできない。配管・ケーブルは膨大だ」と指摘すると同時に、能登半島地震の教訓として「地震のことはよくわかっていない」と述べました。さらに地震と原発の分布を示す世界地図を紹介し、「地震多発地帯で積極的に原発を運転しているのは日本だけだ」と告発しました。

 珠洲原発の建設を断念させたたたかいが、地元住民から報告されました。

(「しんぶん赤旗」2024年4月1日より転載)