運転開始から４０年以上経過した関西電力美浜原発３号機（福井県美浜町）は安全対策が不十分だとして、福井、滋賀、京都３府県の住民が運転差し止めを求めた仮処分の即時抗告審で、大阪高裁（長谷川浩二裁判長）は１５日に決定を出すことを決めました。地裁が１１日までに住民側に通知しました。

　美浜３号機は１９７６年に運転を開始した「４０年超原発」。住民側は、敷地の近くに複数の活断層があるのに、十分な余裕を考慮した安全設計がされておらず、危険性が高いと訴えています。

　大阪地裁は２０２２年１２月、原子力規制委員会の新規制基準に基づく経年劣化対策が行われており、「重大事故が生ずる具体的危険性があるとは認められない」として、申請を却下する決定を出しました。

　（時事）

（「しんぶん赤旗」2024年3月12日より転載）