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大飯原発3・4号機 新制度で初審査

 運転開始から30年を超えた関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)について原子力規制委員会は6日、原発の60年超運転を可能にする法律に基づく長期施設管理計画の審査会合を初めて開きました。

 同3号機は運転開始から32年、同4号機は31年。両原発は21年11月と昨年8月に運転開始40年までの延長認可をすでに取得していますが、昨年5月に成立した原発推進等5法を受けた制度が施行される2025年6月以降の運転については、改めて規制委の認可を得る必要がありました。

 関電は昨年12月、規制委に長期施設管理計画の認可を申請しました。同計画の申請は全国初です。

 制度は、運転開始から30年以降10年以内ごとに劣化状況の点検などを記載した長期施設管理計画を策定し、規制委の認可を受けるというもの。

 審査会合では、関電が運転開始40年までの計画策定の体制や施設の劣化評価の方法などについて概略を説明。規制委の事務局の原子力規制庁は、「劣化評価をやったと読み取れない」などと申請書の記載内容を検討するよう求めました。

(「しんぶん赤旗」2024年2月8日より転載)