茨城県の東海村議会は8日、東海第2原発防潮堤工事の施工不良について、日本原電に説明聴取を求める議員全員協議会を開きました。原電から常務執行役東海事業部東海第2発電所長をはじめ5人が出席し、各議員の質問に答えました。議員1人2問、各再再質問まで計6回の質問制限で行われました。
初めに原電からは、防潮堤工事の工程内容が説明され、南基礎のコンクリートの未充填(じゅうてん)と鉄筋の変形の状況と原因について「調査結果を踏まえて、今後は補修と補強を行っていくことで、従来通りの強度を持った施設にできると考えている。また同様の事象が北基礎でも確認している」と発言がありました。
日本共産党の大名美恵子村議は「4月に発覚していたことを、5月の村議会の視察時には、順調に工事が進んでいる説明がされていたこと。安全対策の要と言う防潮堤工事の施工不良は重大事案。県や村にはいち早く報告するべきではないか。信頼関係上、とても残念なことだ」と指摘をし、コンディションレポートの詳細資料や現状の視察などを求めました。
原電は「信頼関係はその通りで、隠しているようなことは一切ない。現時点では安全上、視察は難しい」との回答でした。
(「しんぶん赤旗」2023年11月9日より転載)