オール福井反原発連絡会は14日、福井県に対し、関西電力の老朽原発を停止させるよう申し入れました。事務局の林広員さん、原子力発電に反対する県民会議の中嶌哲演代表委員、日本共産党の山本貴美子敦賀市議らが県庁を訪れました。
申し入れ文では、関電が使用済み核燃料を県外搬出するとした県との約束を2度破り、老朽原発再稼働の条件として搬出先の中間貯蔵施設の計画地点を今年末までに示さなければ老朽原発を停止すると約束してきた経過に言及。関電が別の理由で全体の5%ほどをフランスに搬出することをもって「約束はひとまず果たされた」と合理化している態度に批判の声が上がっていると指摘。(1)約束通り、40年超えの老朽原発である高浜1・2号の再稼働中止、美浜3号の停止を求める(2)関電が使用済み燃料をフランスに搬出する計画について県民説明会の開催を求める―を申し入れました。
会側は「詐欺的だ。それを追認する国の問題もある」「三代の知事に約束したことなのに、知事と県民をばかにしている。謝罪と撤回、約束の履行を」「杉本知事は明確なコメントさえ出していない」などと訴えました。
応対した原子力安全対策課の職員が申し入れ文を受け取りました。
(「しんぶん赤旗」2023年7月17日より転載)