日本共産党嶺南地区委員会 > しんぶん赤旗 > 原子炉支える土台 鉄筋むき出し・・福島第1原発1号機内部調査

原子炉支える土台 鉄筋むき出し・・福島第1原発1号機内部調査

 東京電力は29日、事故で炉心溶融を起こした福島第1原発1号機の格納容器の内部調査の画像を公表しました。原子炉圧力容器を支える「ペデスタル」と呼ばれる土台の内側の一部がなくなり、鉄筋がむき出しになっていました。

 ペデスタルは圧力容器を下から支えている円筒形の構造で、厚さ1・2メートルのコンクリートの壁でできています。昨年5月の調査では、土台の外側の一部でコンクリートが失われ、鉄筋がむき出しになっていたことがわかっています。

 今月28日に遠隔操作で投入した水中ロボットによって、土台底部にある開口部から内側を初めて撮影しました。内側の底部には、がれき状堆積物や棒状構造物が見えました。

 調査では引き続き土台の内部にロボットを投入して床の堆積物などを撮影する予定です。

 土台の健全性について東電は、部分的な情報であり、今後得られた情報を基に検討を進めるとしています。(時事)

(「しんぶん赤旗」2023年3月31日より転載)