東京電力は26日、昨年8月末から開始した福島第1原発6号機の使用済み燃料プールからの核燃料取り出しについて、完了が1年程度遅れると発表しました。当初は2023年度中の完了を見込んでいましたが、25年度上期にずれ込むといいます。
東電によると、6号機には未使用を含む1654体の核燃料が保管されており、取り出し後は敷地内の共用プールで保管します。しかし、共用プールに空きがなく、同プール内の冷却済み核燃料を別の保管容器に移す作業を並行して進めています。
この作業の過程で、燃料に付着したさびの洗浄などが必要となり、全体の工程に遅れが生じているといいます。(時事)
(「しんぶん赤旗」2023年1月28日より転載)