「まやかしのGX(グリーントランスフォーメーション)にノー」を訴え、原発や環境問題に取り組む市民団体は12月22日朝、首相官邸前で抗議集会を開きました。雨脚が時折強まるなか、東京電力福島第1原発事故の被害者を含め約30人が官邸前に集合。オンラインで125人が参加しました。
「岸田さん、何を考えているんですか」と、官邸に向かって怒りを込めたのは、事故で福島県南相馬市から横浜市に避難する村田弘さん(80)です。「原発を60年も動かせば、ボロボロになる」と運転期間の延長をやめるよう訴え、「事故の関連死で多くの命が失われている。一人ひとりの命を守ることこそ考えるべきだ」と力を込めました。
オンラインで全国の原発立地住民が発言しました。
鹿児島県の川内原発建設反対連絡協議会の鳥原良子さんは、運転延長や新増設の方針に「怒りを覚える」と強調。川内原発では、九州電力が一方的に20年延長の申請をしたことを紹介。「原子力規制委員会は現場に来て、老朽化した原発がどのようになっているか確認するべきだ」と訴えました。
(「しんぶん赤旗」2022年12月23日より転載)