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国連 IAEA査察支援・・ザポロジエ原発めぐり表明 ウクライナ

 ウクライナ南東で砲撃の続くロシア占領下のザポロジエ原発をめぐり、国連のドゥジャリク事務総長報道官は8月15日、国際原子力機関(IAEA)による査察への支援を表明し、国連がIAEAの現地入りを妨害しているとのロシアの主張に反論しました。

 ドゥジャリク氏は、IAEAが完全な独立機関で、国連はいかなる活動も妨害、中止する権限はないと明言。ロシアとウクライナの合意に基づいてIAEAが同原発を査察する場合、ウクライナの首都キーウから支援を行うと表明しました。

 同日にグテレス国連事務総長とロシアのショイグ国防相が同原発の安全状況に関して電話会談を行ったことも発表。グテレス氏は原発一帯の「非武装地帯化」、兵士や軍備の撤収を求めており、原発への攻撃は広範な地域に「破滅的な結果をもたらす」と警告しています。

 ロシア側は、IAEAの現地査察を調整していたにもかかわらず、国連が「赤信号を点灯」させたために実現できなかったと主張していました。

 欧州最大級のザポロジエ原発は3月にロシア軍が制圧し、ウクライナ職員が操業。今月初旬から原発周辺で砲撃が続いており、ロイター通信によると15日にも確認されました。ロシアとウクライナは互いに相手による攻撃だと非難しています。

(「しんぶん赤旗」2022年8月17日より転載)