規制委に「会」 武田議員参加
「原発を再稼働させない柏崎刈羽の会」が参院議員会館で20日、東京電力・柏崎刈羽原発の設置許可取り消しを求める全国署名を、原子力規制委員会に提出しました。署名は合計41万136人分でした。
柏崎刈羽の会の本間保代表は、東京電力には、原発を運転する能力も資格も倫理観もないと強調。「他人のIDカードを使用して施設に入室するなどの不正利用や、核物質防護設備の不備など、次々に不祥事が発覚した。署名に込められた国民の声に耳を傾け、柏崎刈羽原発の設置許可取り消しを行うことを求める」と述べました。
日本共産党の武田良介参院議員は、「活断層隠蔽(いんぺい)、検査データの改ざん。不正が繰り返されている。ウクライナの状況を見て、原発が存在する危険性がはっきりしているときに、もう原発にしがみつくべきではない。新潟のみなさんと力を合わせて頑張りぬく」と語りました。
原子力規制庁の担当者は「責任を持って東電だけでなく、協力企業を含めてワンチームになって安全を目的に取り組んでいく」と述べました。
福島県から新潟県に避難した女性は「私たちが使わない電力を故郷を犠牲にして作り出している。もう同じことを繰り返してはならないと思い、11年間生きてきた。経済よりも安全。規制庁の仕事を果たし、少しでも不安があるならしっかりと規制をかけてほしい」と訴えました。
(「しんぶん赤旗」2022年4月21日より転載)