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蒸気発生器細管が損傷・・高浜原発3号機 原因など調査中

 定期検査中の関西電力高浜原発3号機蒸気発生器細管で損傷が見つかりました。6月に営業運転開始を予定していましたが、現在は未定としています。関電は、原因などを調査中です。

 関電の3月30日の発表などによると、高浜3号機は3月1日から定期検査に入り、3台の蒸気発生器の計9780本の細管を検査。2台の蒸気発生器の計3本の細管で外側(2次冷却水側)からの損傷が見つかりました。二つの損傷は細管の厚さの41~57%が削れ、一つは国に通報が必要な値(20%)未満だったとしています。細管の厚さは1・3ミリです。

 高浜原発3、4号機では2018年以降、細管の損傷が繰り返し見つかり、関電は外部からの異物流入が原因と説明していました。

 20年11月に4号機で見つかった損傷の調査の結果では、関電は原発の運転で細管表面に発生するさびが原因と推定し発表。対策として3、4号機蒸気発生器内を薬品で洗浄し、それぞれ昨年3、4月に運転を再開していました。4号機は、運転を継続中です。

(「しんぶん赤旗」2022年4月3日より転載)