参院復興特
日本共産党の岩渕友議員は15日の参院復興特別委員会で、復興庁と資源エネルギー庁が東電福島第1原発事故により発生した汚染水(ALPS処理水)の「安全」チラシを「放射線副読本」に同封し、全国の小・中・高校などに送付したのは、「漁業者や海洋放出に反対する方々の思いを踏みにじるものだ」と批判し、チラシ回収と海洋放出方針の撤回を求めました。
両庁の「安全」チラシは、教育委員会を通さず、学校に直接送付され、現場で混乱が広がっています。岩渕氏は「副読本」の配布数を質問。文部科学省の淵上孝審議官は、小学生用約79万部、中高生用約157万部と答えました。
岩渕氏は、配布・回収したり、配布を見合わせたりした自治体などがあるとし、「現場の実態をつかんでいるのか」と追及。西銘恒三郎復興相は「配布手続きに問題があったとは考えていない」と強弁しました。
「チラシは回収すべきだ」と迫った岩渕氏に、西銘復興相は「回収は考えていない」と答弁。岩渕氏は、ある教育委員会が「疑義があるかもしれない内容のチラシを、市町村教育委員会を通さずに送ることにこそ疑義が残る」と述べているとし、海洋放出方針の撤回を求めました。
(「しんぶん赤旗」2022年3月16日より転載)