日本共産党の小池晃書記局長は18日の国会内での会見で、岸田文雄首相が17日の福島県訪問時に東京電力福島第1原発事故による汚染水の海洋放出について「先送りできない」と発言したことについて問われ、「関係者の理解なしに処分は行わない」との地元漁業関係者などとの約束に反しているものだとして「極めて重大な発言だ。この問題も総選挙で争点にしなければならない」と強調しました。
小池氏は、政府が2015年に福島県漁連の要望に対し「関係者の理解なしにいかなる処分も行わない」と文書で回答していると指摘。「それなのに『先送りできない』と言いだすのは、約束をほごすることになる。まさに先送りではなく、見切り発車だ。きちんと約束した以上、それを守るのが政府の責任であり、私たちは『きちんと約束を守れ』と強く求める」と語りました。
(「しんぶん赤旗」2021年10月19日より転載)