新日本医師協会(新医協)は17日、東京電力福島第1原発の汚染水の処分をめぐって、菅義偉政権が海洋放出の方針を決めたことに「怒りを持って抗議し撤回を求める」とする声明を発表しました。
声明では、医療と健康に携わる者が人の命を守る立場から「使わざるを得ない時だけ、対象者との合意の下に放射線を利用しているが、それをいつも最小限にとどめる努力をして国民の健康を守ってきた」と述べました。国が原発の安全神話を流布して重大事故に至り、世界に放射能汚染を引き起こしたことを問題視。海洋放出決定の撤回と代替手段の採用を求めています。
(「しんぶん赤旗」2021年4月20日より転載)